≪ 第8回 ≫ 私(津田)のボディビルポージング撮影論! ※文面・表現の悪かった部分を修正して再配信しています ■ 私の撮影論・見方論 よくボディビルビデオ・雑誌などをみると、腕なら腕、脚なら脚、など部分拡大の写真があまりにも多いと思います。しかし、その撮影・掲載方法は私はあまり好きではありません。 なぜならば、ボディビルというスポーツは、身体全身のバランス、そこからつく各筋肉、ウエストの細さや胸部・背中の広がり、ウエストの細さと背中の広さの比率などで壮大感やプロポーションを表現する。など全部見えてこそ、評価ができると思っております。 下記の写真を見てください。 ラットスプレットという、ウエスト部分に手を押付けて、背中を拡張させるポーズです。 その時に、部分拡大の写真ですと、何となく見え方が乏しかったり、壮大感に欠けると思いませんか?それに比べて、全体像で撮影した場合は脚がある事により、不思議と背中の広がりが凄く見えませんか?プロポーション(バランス)が良く見えませんか? 【画像1枚目】 ラットスプレット全体像 【画像2枚目】 ラットスプレット部分撮影 次にマスキュラーというポーズです。胸を収縮させて、筋や大きさを表現するポージングです。このポーズでも脚まで写っていることで、拡大よりも見た目がカッコよく見える(?)はずです。 【画像1枚目】 マスキュラー全体像 【画像2枚目】 マスキュラー部分撮影 つけ加えるならば、頭が写っているのも身体の大きさやプロポーションを表現するのにプラス(良い方向)に働いていると思います。 ボディビル大会でも顔が大きい人は、身体が大きくても不思議と、上位に入れません(笑)!! やはり、顔が大きいことでバランスが崩れてしまうのでしょう! 私も説明が下手で何を言っているかわからないという方もいると思いますが、言いたい事は、ボディビル競技は部分(各個々の筋肉)比較では無い!全体像の素晴らしさで判断する競技である! 従って、外人で脚だけが太い ト○・プ○ッツ選手 などは高い評価は出来兼ねます。 ウエストから広々と延びて広がる 背中! 壮大に厚みがあり、無数に血管や筋肉の筋が走りまくる 胸! 更にウェストから下に向ければ、数え切れない程の血管やカット(筋肉の溝)が浮き出まくる 脚! そして何よりも、それら個々の筋肉が集まって相乗効果にて全体の美しさを見事に表現している。つまり全体像で評価する!これがボディビルの醍醐味!であると考えています。 過去に日本ボディビル選手権で、14回優勝している伝説のボディビルダーで小沼選手という方がいます。周りの方々からは小沼選手と印象と言えば、腕が細い・・・という答えが返ってくる場合が多い様です。 確かに小沼選手は腕(特に上腕三頭筋側)が細いかも知れませんが、しかし!ではなぜ勝ち続ける事ができるのか?!! それは全体像が素晴らしいからです!! 雑誌やビデオで見てしまうと他選手の方が良くみえる場合があるのですが、それは変な部分的拡大シーン(撮影写真)が多いためです。 たまあに、全体(全身)を撮影した写真・他選手と比較した写真(全身撮影)があると、小沼選手の素晴らしさは他の追随を許さないくらい凄いように思えます。 ■ ボディビルビデオに物申す!! ボディビルビデオを見ていると、拡大したり、縮小したりの繰返しで、選手が何のポーズを撮っているのか、わからなくなったり、更には拡大縮小を繰り返す事で、目がチカチカしてしまいます。はっきり言います・・・!! カメラを固定させたら動かさない方が良いと思います。 ビシッと!最初(はな)っからフレーム(撮影枠)を決めるべきです! 追伸: 私はアダルトビデオでも実は局部アップばかりの物は、どんなに綺麗なAV女優が出演していても魅力を全く感じません。意外と最初からカメラやフレーム(撮影枠)を固定させたビデオなどに魅力を感じますね。女性の魅力も性器や胸だけだけでなく、顔・胸・臀部そして身体全体を見る事により魅力を感じるものであると思っております。ボディビルとも通じる所があるとは思いますが…。ボディビルの例えにしたら少し悪かったかも知れません。お詫び申し上げます。 ■ 大会の審査員席場所に物申す! ボディビル審査員席がかなりステージに近い場合が多い様です。それでは、全体像を評価する事ができるのかな?という位置にいる様です。 私が所属する北海道ボディビル連盟の大会は会場が小さいせいもありますが、適切な位置(・・・もう少し後でも良いかな?!)の様な気がしますが、他選手権などはかなり前の方らしいです。 現在、もう1つのボディビル団体JPCの代表である杉田茂氏(1976年NABBAボディビル世界選手権ショートマン&オーバーオール優勝)も・・・『審査員席が前すぎる!真ん中くらいで観客と一緒くらいでのエエとちゃうか(実は杉田氏は関西人です)?!』とある雑誌で言ってました。ちなみに現在のJPC大会の審査員席は真ん中あたりであるとの事です。 私も杉田氏と同感です。やはり そうでないと全体像を見る事が出来ませんね! ■ 最後に一言・・・・!! すでに上記でも書いたが、もう一度言います・・・・!! 個々の筋肉が集まって相乗効果にて全体の美しさを見事に表現している。つまり全体像で評価する!これがボディビルの醍醐味である! 今後の大会(ボディビル選手権)に期待を込めてこの回を終了させて頂きます。
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